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NSWの防爆ソリューションで、防爆エリアのインスタントDXを推進!

これまでなかなか進まなかった防爆エリアのDX化がNSWの防爆ソリューションで加速度的に進む! 防爆認証機関の厳しい審査を通過した「産業用スマートグラス」と「防爆IoTカメラ」がいよいよリリース。工事不要でセットアップ完了! 

防爆エリアの現場に朗報
待望の防爆製品

可燃性ガスや蒸気、粉じんを扱う施設では、わずかな熱や火花でも燃焼や爆発を引き起こす可能性がある。そのため「防爆エリア」として厳格に管理され、着火源(内部高温や火花など)が発生しない電子機器を使うことが法律で義務付けられている。

そこでNSWが今年5月、満を持して防爆タイプの産業用スマートグラス「RealWear Navigator Z1」(以下、Z1)をリリースした。

担当者の上野伸さんは、「通常の電子機器は、可燃性物質の着火源になる可能性があり、持ち込みは厳禁のため、多くの企業が防爆エリアのDX化が進められず、非効率な運用が課題となっていました。ある時、防爆エリアに対応した機器を作ってくれないか、とお客さまに相談されました。こうして無事リリースすることができ、ほっとしています」と話す。

これまで長年、日本のDX化を伴走型で推進してきたエキスパート企業だけあって、防爆認証機関の厳しい審査を見事クリアした。発売と同時にPoC(概念実証)を実施し、導入後すぐにでも実証してみたいという問い合わせが多くの企業から寄せられている。

防爆対応の製品はそもそも世の中に少なく、あっても高価なため導入のネックとなっていた。しかし、NSWの産業用グラスは低価格に抑え、導入ハードルが低いことも大きな魅力だという。

NSWの防爆ソリューションで
飛躍的にDX化が推進

NSWには2つの防爆ソリューションがある。1つが前出のZ1。ナビゲーターシリーズのボディを基本にした新モデルZ1は、WEB会議にログインすると、高画質のカメラ映像を共有しながら的確な作業指示・証跡保存ができる。音声認識により100%ハンズフリーが実現し、両手で作業しながら操作できる。Z1によって遠隔支援ができ、作業時間短縮や移動時間コスト削減、専門家の負担軽減が大きなメリットだ。

ほかにもさまざまな面で進化している。たとえば従来品から軽量化されたにも関わらず、ディスプレイは大型になって視認性が格段に向上した。ドキュメントの参照や遠隔からの指示内容をより確実かつスピーディに認識できる。

また、マイクロソフト社の「Azure OpenAI Service」(オプション)を搭載し、社内に蓄積されたノウハウやマニュアルなどの社内ドキュメントをもとに現場作業者に適切な情報を提供できる。

ハンズフリー 産業用スマートグラス
「RealWear Navigator Z1」



石油、ガス、化学産業にも適応。音声認識による100%ハンズフリーのウェアラブルデバイス。2m高からの落下テストのクリア、耐水性・防寒性を持ち、対応温度は-20℃〜+50℃。画像や動画を記録し、リアルタイムで映像共有。HD(1280×720)サイズの大型ディスプレイ。

 

防爆エリアに設置
非防爆エリアでリモート点検

そして2つ目が今年9月にリリースされた「LiLz Gauge 防爆タイプ」だ。LiLz Gaugeとは、低消費電力IoTカメラと機械学習を活用し、アナログメーターの目視巡回点検を簡単にリモート化できるクラウドサービスである。これまで日本国内で、約600施設・約400部門が導入したリモート点検シリーズのクラス最小・超軽量の防爆対応モデルである。この2つが出揃えば、日本国内の防爆エリアのDX化は加速度的に進むだろう。

完全無線型 防爆IoTカメラ 巡回点検を簡単にリモート化!
「完全無線型 防爆IoTカメラ LC-EX10」



世界初、業界初の安全防爆対応の低消費電力IoTカメラ。防爆エリアに設置して、非防爆エリアでリモート点検。設定した間隔でカメラ撮影し、クラウドへ画像をアップロード。AI処理して計器を読み取り、パソコン・タブレットからリモートで点検可能なクラウドサービス。

 

NSWの
防爆ソリューション


防爆ソリューションとは、防爆エリア(危険場所)で電子機器などが着火源となり、火災や爆発が起きることを防ぐ対策のこと。爆発性雰囲気がある場所には大きく「ガス蒸気危険場所」(図1)と「粉じん危険場所」(図2)の2つある。「ガス蒸気危険場所」は、可燃性のガスや蒸気によって爆発性雰囲気が生成される可能性のある危険場所。「粉じん危険場所」は、粉じんが空気中に多く浮遊し爆発性雰囲気が生成される可能性のある危険場所。


※爆発性雰囲気とは、空気中に可燃性物質の爆発が起こりうる濃度で存在する状況のこと。

 

 

問い合わせ


NSW株式会社
東京都渋谷区桜丘町31-15 JMFビル渋谷02
TEL:03-3770-0096(平日9:00〜18:00)


取材・文:脇谷 美佳子

FACTORY JOURNAL vol.3(2024年秋号)より転載

Sponsored by NSW株式会社

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