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中小企業「生産性向上促進補助金」 省力化枠の公募開始

デジタル技術を活用した専用設備の導入などにより、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・ 高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援する「省力化(オーダーメイド)枠」の公募が開始された。

上限8,000万円。中小企業の生産革命を応援

中小企業の生産革命を応援する補助金制度がある。それが「中小企業生産性革命推進事業」である。

中小企業・小規模事業者等が取り組む人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備 (オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・ 高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援する 「省力化(オーダーメイド)枠」があり、この枠の補助金の公募が令和5年12月27日(水)に開始した。

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)

類型 補助上限額 (従業員規模により異なる) 補助率(詳細は「公募要領」参照)
省力化(オーダーメイド)枠 750 万円~8,000 万円(※2) 1/3~1/2(小規模企業者・小規模 事業者・再生事業者は 1/3~2/3) (※3)

※2 大幅な賃上げに取り組む事業者については、従業員数に応じて補助上限額を、最大 250 万円~2,000 万円引き上げる(ただし、補助上限額に達しない場合、再生事業者、常勤従業員がいない場合は、活用不可)。
※3 補助金額が1,500 万円までは 1/2 もしくは 2/3、1,500 万円を超える部分は 1/3 となる。

公募開始日
令和5年12月27日(水) 17時

申請開始日
令和6年2月13日(火) 17時

申請締切日
令和6年3月1日(金) 17時

※申請にあたっては、事前に「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要。「GビズIDプライムアカウント」はオンライン申請はこちら

省力化(オーダーメイド)枠とは?

中小企業・小規模事業者は、いま人手不足などの構造変化に加えて、働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入など相次ぐ制度変更に対応に追われている。

このため、「中小企業生産性革命推進事業」は、こうした断続的に行われる大きな制度変更に直面することに中小企業・小規模事業者が柔軟に対応していけるよう、制度変更への対応や生産性向上の取り組み状況に応じて、以下のような支援を行っている。

<中小企業の生産性の革命を応援する4つの補助金>
 ものづくり補助金(設備投資など)
 小規模事業者持続化補助金(販路開拓など)
 IT 導入補助金
 事業承継・引継ぎ補助金(円滑な事業承継・引継ぎを応援)

今回、公募しているのは、1つめのものづくり補助金の「省力化(オーダーメイド)枠」。省力化とは、デジタル技術等を活用した専用設備をいう。ICT や IoT、AI、センサー等を活用して、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer) との連携などを通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことだ。

なお、「製品・サービス高付加価値化枠・グローバル枠」については、追って公募を開始する予定。17次締切の公募に応募する事業者は、18次締切の公募には応募できない。

公募期間・申請要件・申請方法

ものづくり補助金総合サイト

お問い合わせ先

独立行政法人中小企業基盤整備機構イノベーション助成グループ 助成企画課
(担当者:伊大知、飯場、山本)
住 所:東京都港区虎ノ門 3-5-1 虎ノ門 37 森ビル
電 話  :03-6459-0866 (ダイヤルルイン)
受付時間:9 時 30 分~12 時 00 分、13 時 00 分~17 時 30 分(土曜・日曜・祝日を除く)

DATA

<中小企業生産性革命推進事業>「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」(17 次締切)の公募を開始しました


取材・文/脇谷美佳子

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