驚きのロボ性能! 注目の「製造DX厳選集 vol.1」
2024/03/18

ロボット、AI、クラウドなど、最新技術を駆使して自動化や省人化を支援してくれるアイテム・サービスを編集部が厳選して紹介!
1. 東北エンタープライズ『Spot』
2. ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ『TETOTE』
3. NKC『ROBO Fork15』
4. スプコン・ジャパン『音響イメージャーCRY2623』
遠い場所や危険な場所でも
あらゆる作業を担える自立型ロボット
Spot
多機能で極めて自由度の高い、米国発の自律四足歩行ロボット。既に35カ国以上で1000台以上が導入され、工場などの作業現場で人の代わりに巡回や点検を行っている。段差や瓦礫などの障害物があっても遠隔操作で歩行でき、首に当たる部分のアームでドアの開閉や分析用のサンプル採取が可能。放射線量が高く人が近づけない場所での調査や測定も担うことができ、福島第1原発の廃炉現場でも活躍している。使い手のアイデア次第で活用方法は無限に広がっている。
問/ 東北エンタープライズ
人の手でも硬いロボットハンドでもない
「強さ」と「柔らかさ」を兼ね備えた“第3の手”
TETOTE
ブリヂストンがタイヤや油圧ホースで培った技術で開発した、ゴム人工筋肉の“指”を持つソフトロボットハンド『TETOTE』。繊細なモノから重いモノまで1つのハンドで多種多様なワークを器用に掴む。2023年より提供を開始し、エンジンパーツ等自動車部品のピックアンドプレイス、柔らかい食品の把持や具材投入、衣料品のハンドリング等活用用途・業界は多岐に渡る。ロボットの“つかめない”の解消はもちろん、ライン設計の構想段階において、まずはTETOTEに“ゆだねる”ことで、検討時間短縮効果が期待できる。ユーザーのありたい姿に応じ、ブリヂストン社のラボやユーザーの現場での把持検証、AI画像認識との組み合わせ提案等、柔軟なソリューションを提供してくれる。
荷役作業は無人フォークリフトにおまかせ
人身災害リスクも徹底解消
ROBO Fork15
最大1.5トンまでの重量物の運搬ができる無人走行フォークリフト。人員や人件費のかかる運搬作業を完全無人で担ってくれる。パレット位置を認識できるセンサーを搭載し、無人での段積みも可能。パソコン1台で複数機体の一元管理もできる。パソコンの設定を変えるだけで機体ごとの歩行ルートの変更ができ、面倒な軌道・誘導線の敷設も一切不要。360°検知で人や障害物を認識、接触の恐れがある場合は自動で減速停止し、安全に走行する。無人化でリスクとなる人身災害を防ぐ工夫が随所に施されている。
問/NKC
工場内のガス漏れ・部分放電を素早く検出
故障の早期発見と事故防止に
音響イメージャーCRY2623
空間の音波をスキャンすることで、プラント・工場内のガス漏れや部分放電を感知できる音響イメージャー。小さな穴やすき間からガスが漏れ出したとき発生する超音波をキャッチすることで、ガスの種類に関係なく漏れを検知。また、電気設備内の放電パルス信号を計測することで、熱画像カメラではとらえにくい熱変化の少ない部分放電も感知可能。操作が簡単で素早く使用でき、リアルタイムの音像表示によって故障位置や重篤度の検出を大幅に高速化。アルミニウム合金を採用した機体は耐久性が高く、多様な作業環境で使える。工場内の故障を早期に発見し、事故の防止に役立つ。
FACTORY JOURNAL vol.1(2024年冬号)より転載