低コスト協働ロボット「ReBeL」が日本市場で2024年、本格販売開始
2024/01/15
2021年にドイツで開発され、発売以来、欧州や北米市場を中心に年々販売実績を伸ばしている協働ロボット「ReBeL」が2024年、いよいよ日本で本格的に発売が開始される。
クラス最軽量で低価格の協働ロボット
「ReBeL」
2021年にドイツで開発され、発売以来、欧州や北米市場を中心に年々販売実績を伸ばしている協働ロボット「ReBeL」が2024年、いよいよ日本で本格的に発売開始する。
軽量で無潤滑の低価格が魅力の「ReBeL」は、人間とロボットの協働作業に適したアーム型ロボットだ。ドイツに本社を構えるグローバル企業「イグス」によって独自開発された高機能ポリマーで製造され、本体重量がわずか8.2キロと超軽量。とにかく軽い。
コントローラ内蔵で
100万円から導入可能
低価格であることも魅力だ。中小製造業のロボット導入のネックとなっているのが、イニシャルコストの短期償却。「ReBeL」なら、コントローラ内蔵で100万円から導入でき、同クラスでは最もリーズナブルな価格帯のロボットとなる。
内蔵型コントローラやティーチングソフトウェア(iRC)をセットにして100万円台。可搬重量2㎏、最大リーチ600m以上クラスの協働ロボットとして、最もリーズナブルな価格帯だ。
ソフトウェアの操作画面が、日本市場向けにすべて日本語で表示された。また、品質・安全性に対する要求が高い日本市場に対応するため、国際的な第三者認証機関によるISO TS15066 2017:4に準拠した試験で、協働ロボットとしての適合性も確認されている。
ReBeLの主な5つの特長まとめ
特長1 プラスチック製で軽量
従来の金属製ロボットでは困難だった壁付け、天吊りも可能。省スペースでの設置もできるため、コンパクトな設計が可能。
特長2 コントローラ内蔵で100万円から導入可能
可搬重量2㎏、最大リーチ600m以上クラスで最もリーズナブルな価格帯のロボット。 中小製造業のロボット導入のネックとなっているイニシャルコストの短期償却が可能。
特長3 幅広い用途で応用できる
可搬重量(6軸の場合)は最大2㎏で、自由度4または6、および制御システム付きまたは無しを選択できる。そのため組立作業から品質検査、サービスエリアでの作業まで、幅広い用途での利用が可能。
特長4 ロボットへ動作を教示する方法がシンプル
無料公開しているティーチングソフトウェアiRC上にロボットを3D表示し、ノーコードかつ「ドラッグ&ドロップ」に近い感覚で動作が組み込める。同ソフトで、導入前の動作シミュレーションも可能。
特長5 他のアプリケーションとの適合が可能
ロボットコントローラは日本語に対応。ROS(ロボット開発用オープン型ソフトウェアプラットフォーム)に対応しているため、他のアプリケーションに適合させることもできる。ROSでシステム全体を構築したいシステム開発現場の課題解決にも貢献。
<概要・詳細>
REBEL-6DOF‐01 (出典:イグス株式会社)
製品名 REBEL-6DOF‐01
希望小売価格 1,197,273円(税込)
機能特長
・プラスチックで構成されるため8.2㎏と軽量。壁付け、天吊りが可能。
・コントローラ内蔵で省スペース
・プラグ&プレイですぐに稼働可能
・最大2kgの可搬重量
・最大664mmの可動範囲
・最大6自由度
・最大速度0.2 m/s
・繰り返し精度:±1mm
・無料、ライセンスフリーのロボット制御ソフトウェア(iRC)を使用可能
株式会社イグスについて
1964年に設立され、ドイツ本社を含め世界71 ヶ国にサービス網を展開しているグローバル企業。エンジニアリングプラスチックの素材開発、射出・成形技術をベースにした、革新的な独自の製品を製造販売。樹脂素材の開発、金型・成形技術をベースに、機械性能・生産性の向上を目指す。
https://www.igus.co.jp
DATA
取材・文/脇谷美佳子