【特別対談】ITを活用して、日本の製造業の強化に寄与したい ~FlexSimの世界No.1ディストリビューター ゼネテック~
2024/08/27
3次元のデータで製造ラインを仮想空間に再現する3Dシミュレーション。SIer協会の高本治明専務とゼネテックの角淵弘一常務が、生産現場への3Dテクノロジーの活用について語り合った。
メイン画像:(左)株式会社ゼネテック 角淵弘一常務、(右)SIer協会 高本治明専務
システム構築を進める際の
必須のツールに
FlexSim 画面イメージ
高本:自動化システムを構築するにあたって、設計段階でミスがあると、最後に大きな損害が発生してしまいます。お客さまの同意を得ながらシステム構築を確実に進めるため、3Dシミュレーションは、SIerにとっていまや必須のツールになっています。
角淵:3Dシミュレーションを使うと、導入の効果を具体的な数値で検証することができます。FlexSimは、製造ラインや加工プロセス、物流倉庫、マテハンなどのレイアウトを、コーディング不要で簡単に作成し、現状の分析から課題を発見できるソフトです。3Dシミュレーションモデルで「人・モノ」の流れを計算し、機械や作業員の稼働率・作業負荷、作業時間など多岐にわたる情報をわかりやすい円グラフや折線グラフを使って一元的に表示します。稼働率や生産数が最大になる最適解をAIが算出する機能も備えています。
プログラミングの
知識がなくても簡単に操作
FlexSim 画面イメージ
FlexSimは、世界81ヶ国で、大手の製造業・物流業を中心に60,000ライセンス以上が使用されている。ゼネテックは2018年から日本のユーザー向けにFlexSimのライセンス販売を始め、保守、サポート、コンサルティングなどFlexSimを使った総合的なソリューション提供を行っている。
角淵:FlexSimは、プログラミングの知識がなくても操作できるのが最大の特徴です。たくさんの人が使用できるため、本社工場の例を参考に、別の工場の担当者がレイアウトを短期間で作成することができます。
高本:営業担当者が簡単にシステムの提案ができるので、中小企業などにもロボットの導入を進めるうえで、非常に役立つと思います。
角淵:FlexSimは、アメリカでは工業系の専門学校や高校、大学で教材として活用されています。日本国内でも普及を進めていけたらと考えています。
高本:このような仮想空間で製造ラインの仕組みを実体験することは、たいへん意義深いと感じています。最初の入り口としても重要ですが、より高度な製造システムを学ぶうえでも、3Dシミュレーションの活用の広がりに期待しています。
角淵:日本の製造業は世界でトップレベルの技術力があるので、さらにITをうまく活用することで、大きく生産性を向上させることが可能だと思っています。当社は、ソフト・ハードのシステム開発や製造業向けのソリューションの販売を柱に事業を展開しています。「ITを活用して、日本の製造業の強化に寄与したい」と思っています。そのためにも、3Dシミュレーションをより多くの企業のみなさまにご活用いただけたらと考えています。
問い合わせ
株式会社ゼネテック
東京都新宿区西新宿6-5-1
新宿アイランドタワー25F
電話 03-6258-5620
DATA
国際物流総合展2024 に出展!
ブース番号:7‐314
FACTORY JOURNAL vol.3(2024年秋号)より転載
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