中災防、12月1日から年末年始無災害運動「今年もやります!基本作業の徹底 年末年始も無災害」
2024/11/21
中央労働災害防止協会は、12月1日から年末年始無災害運動を実施する。「今年もやります!基本作業の徹底 年末年始も無災害」をキャッチフレーズに来年1月15日まで運動を展開する。
令和6年度
年末年始無災害運動
特別民間法人 中央労働災害防止協会は、働く人が年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えることができるよう、事業場等の取り組みを促進する趣旨で、厚生労働省の後援のもと「令和6年度 年末年始無災害運動」を実施します。この運動は 1971(昭和 46)年から中災防が主唱するもので、今回で 54 回目となります。
1. 実施期間
2024年12月1日~2025年1月15日
2. 運動標語
「今年もやります! 基本作業の徹底 年末年始も無災害」
3. 年末年始の労働災害の特徴
・年末年始は、慌ただしい中での大掃除や機械設備の保守点検・再稼働等の作業が多くなります。機械設備による「はさまれ・巻き込まれ」、脚立や踏み台からの「墜落・転落」といった災害に特に注意が必要です。非定常作業時の安全確認の徹底、作業手順書の遵守など、全員で取り組むことが必要です。
・ 荷物が放置された階段・出入り口、通路の段差、油分や水で濡れている床、十分な照度が確保されていない場所では、つまずき、滑り等により転倒災害が発生しやすくなります。注意喚起の掲示に加えて、5Sの徹底、段差を無くす、こまめに床をふき取る、滑りにくい靴に代える、照明器具を交換する等、実施可能な対策から改善を進めていきましょう。
・冬季は積雪や凍結で路面も滑りやすくなっています。滑りにくい靴を選びましょう。また寒くても歩くときは、ポケットに手を入れず、手袋を着用しましょう。
・ 重い荷物の持ち上げなど、腰に負担のかかる作業は腰痛になるリスクが高まります。作業前の腰痛予防体操で筋肉をほぐし、急な動作・無理な動作は避けましょう。
・ 「交通事故」の死者・負傷者数、発生件数のピークは 12 月。運転者は夕暮時の早めのライト点灯を徹底し、日没後の運転は十分な安全確認が必要です。積雪や路面の凍結によるスリップを避けるため、急ハンドル、急ブレーキは控えましょう。
DATA
取材・文/高橋健一