技能継承とDXを加速!NECプラットフォームズ「ものづくりの日」が示す人財戦略の未来
2026/08/18
日本の製造業が直面する人手不足、熟練技能の継承、DX推進への不安に対し、NECプラットフォームズが開催した「ものづくりの日」は、人とデジタル技術が共創する次世代ものづくりと人財育成の新たな方向性を示している。
熟練技能の継承とDX推進、製造現場の二つの壁
製造業の現場では、長年培われてきた熟練技能が次世代へとスムーズに継承されないという喫緊の課題がある。特に精密なはんだ付けや電子機器組立てといった分野では、技術者の減少は品質低下や生産効率の悪化に直結しかねない。また、デジタル技術の導入が進む中で、単なる省人化に留まらず、いかに人がより付加価値の高い業務に集中し、生産性全体を向上させるかという視点が求められている。
人とデジタルが共創する「ものづくりの日」が示す解決策
NECプラットフォームズは、この課題に対し、NECグループ連携イベント「ものづくりの日」を継続的に開催している。今年で12回目を迎えた本イベントは、単なる技能競技の場ではなく、人が持つ技能とAIなどの先端技術を掛け合わせることで、人とデジタルが共創する次世代のものづくりを実現することを目指している。
イベントでは、製品製造の核となるはんだ付けと電子機器組立て作業の技能を競う「競技セッション」が設けられた。これは、一般社団法人 日本溶接協会が認定するマイクロソルダリング技術や国家資格の電子機器組立て技能士に相当する課題を設定し、各社・各拠点から選出された代表者が技術力を競い合う場である。この競技を通じて、技能者一人ひとりの挑戦と成長が可視化され、技術力の向上とモチベーションの維持に貢献している。




また、「共有セッション」では、卓越技能者と若手技能者が自身の技術や挑戦への想いを発表し、世代を超えた学び合いの機会を提供。さらに、今年度からは生産現場で蓄積したデータとAIを活用し経営価値へ変えるDXの取り組みも紹介された。設備・品質データなどをリアルタイムでダッシュボード化し、不良原因の解明や投資リスク判断に活用する事例は、DXが単なるデジタル化で終わらない、経営課題解決に直結する具体的な成果を生み出す可能性を示唆している。


このイベントには、NECプラットフォームズに加え、NECスペーステクノロジー株式会社やNECネットワーク・センサ株式会社も参加し、グループ全体での知見共有とものづくり力向上を図っている。
資格取得とデータ活用で加速する現場力と経営価値
「ものづくりの日」の取り組みは、人財育成とDX推進において具体的な成果を生み出している。特に資格取得の推奨は、技能者の専門性向上に大きく貢献。2025年度には、電子機器組立て技能士1級1名、2級9名、マイクロソルダリング技術マニュアルソルダリングオペレータ2名、そして当社で初めてとなるマイクロソルダリング技術インスペクタ4名が誕生した。インスペクタの資格取得は、はんだ付け技術の専門性だけでなく、検査・判定能力の熟練度も高まっていることを示しており、品質管理の高度化に直結する。
これらの取り組みは、熟練技能やノウハウを次世代へ継承し、データやAIを活用することで、人と技術が共に進化できるものづくり環境の実現を強力に後押しする。現場の技能者がデジタル技術を使いこなし、データに基づいて意思決定を行うことで、生産現場のレジリエンス(強靭性)を高め、持続可能な生産体制の構築にも繋がるだろう。
日本の製造業の未来を拓く、人財とデジタル技術の共創
NECプラットフォームズの「ものづくりの日」は、単なる技術力の競い合いに留まらず、人財育成、技能継承、そしてDX推進を一体的に捉えることで、日本の製造業が直面する複合的な課題に対する「答え」を提示している。人が持つ卓越した技能と、データ・AIといった先端デジタル技術を融合させる「共創」のアプローチは、製造業の未来を切り拓く鍵を握る。
この実践的な取り組みは、社会インフラを支えるものづくりをさらに進化させ、NECグループ全体の価値創造に貢献するだけでなく、日本の製造業全体の競争力強化と持続的成長を力強く推進することだろう。
編集:ファクトリージャーナル編集部






