ugoの「Physical AI Fabric」がデータとロボットで生産現場を革新する
2026/10/15
ugo株式会社は、データ収集からロボット基盤モデル開発までを一貫して提供する「ugo Physical AI Fabric」を発表した。本ソリューションは、セミヒューマノイド「ugo Nova」を中心に、現場データの収集・学習・評価のサイクルを確立し、製造現場の生産性向上とレジリエンス強化に貢献する。
現場の課題を乗り越えろ
フィジカルAI社会実装の壁
日本の製造業は、長引く人手不足、熟練技能の継承問題、そしてサプライチェーンの強靭化といった喫緊の課題に直面している。DX推進が叫ばれる中、AIやロボット技術の導入は不可欠だが、特に物理空間で動作する「フィジカルAI」の社会実装は、その複雑さゆえに多くの企業が足踏みしているのが現状だ。
フィジカルAIを現場に導入し、継続的に性能を向上させるためには、ロボットが実際に稼働する環境でのデータ収集、そのデータを用いたAIモデルの学習、実機での評価、そして現場運用から得られるデータに基づく継続的な改善サイクルが欠かせない。
しかし、対象物のばらつき、作業環境の多様性、安全性確保、稼働率維持など、実環境特有の条件への対応は容易ではない。この「ロボット → データ → モデル → ロボット」という学習サイクルを現場で効率的に回すことが、研究開発段階から実運用への移行を成功させる鍵を握っている。
ugo Physical AI Fabric
フィジカルAI社会実装を加速する一貫ソリューション
このような製造現場の切実なニーズに応えるべく、ugo株式会社は、データ収集からロボット基盤モデル開発までを一括で提供するフィジカルAIプロダクト・サービス群「ugo Physical AI Fabric」を発表した。
このソリューションは、以下の主要コンポーネントで構成され、フィジカルAIの社会実装を強力に後押しする。

-
ugo Nova:VLA-readyなセミヒューマノイド
7軸双腕アーム、頭部2軸、腰関節を備えたセミヒューマノイドロボットである。VLA(Vision-Language-Action)をはじめとするAIモデルによる全身制御に対応し、人が働く既存環境で実世界データの収集からAIモデルの実機評価・改善までを一貫して行えるため、フィジカルAI開発のためのプラットフォームとして活用可能だ。 -
データ収集キット:人の動作をロボット学習データへ転換
バイラテラルコントローラーやVRコントローラーによるテレオペレーション、データグローブや各種ウェアラブルデバイスを活用し、人の操作や動作をロボット学習用データとして収集する。映像、動作軌道、関節情報、力覚・触覚など、ロボット基盤モデルの学習・評価に必要な多様な実世界データを取得できる。 -
ugo Data Factory:実世界データの収集を代行するサービス
ugo Novaやデータ収集キットを活用し、対象業務に必要な実世界データを設計・収集するサービスだ。環境や対象物のばらつき、人による介入、失敗からの復旧など、モデルの性能向上や現場適応に重要なデータを計画的に収集し、高品質なデータ資産を構築する。 -
ugo Model Lab:ロボット基盤モデル開発支援サービス
ugo Data Factoryなどで収集したデータを活用し、ロボット基盤モデルを対象業務へ適応させるための開発・評価を支援する。既存のベースモデルを実世界データで追加学習し、タスク成功率、安定性、再現性など、現場運用を想定した指標で性能を検証することで、実用性の高いAIモデルの実現をサポートする。
導入効果:生産性向上とレジリエントな現場構築へ
「ugo Physical AI Fabric」を導入することで、製造業はフィジカルAIの開発・導入プロセス全体を効率化し、実運用へのハードルを大幅に下げることが可能となる。この一貫したソリューションは、継続的なデータ収集とモデル改善のサイクルを確立し、以下のような具体的な効果を現場にもたらす。
-
人手不足の解消と生産性向上:ロボットが定型作業や危険作業を担うことで、従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになる。これにより、深刻化する人手不足に対応しつつ、現場全体の生産性を底上げする。
-
DX推進の加速:単なるデジタル化に留まらず、ロボット・データ・AIモデルが連携するエコシステムを構築することで、企業文化の変革と新たな付加価値の創出を促進する。
-
現場適応力の向上:実世界データを活用したAIモデルの継続的な学習と改善により、環境変化や予期せぬ事態にも柔軟に対応できる、レジリエントな生産体制を構築する。
ugoは、株式会社ABEJA、FastLabel株式会社、Prox Industries株式会社などのフィジカルAIパートナー企業と連携し、このエコシステムの構築を推進している。

未来を拓く:ロボット・データ・モデルが一体となる製造現場
ugoは今後、ugo Novaをはじめとするロボットハードウェア、各種データ収集デバイス、そしてロボット基盤モデルとの連携をさらに拡張し、フィジカルAIの開発から実運用までを一貫して支えるエコシステムの構築を進めていく。現場で稼働するロボットから継続的に実世界データを収集し、そのデータを用いてAIモデルを学習・高度化し、再びロボットへ還元する「ロボット → データ → モデル → ロボット」の循環を形成するのだ。
この循環を現場で継続的に回すことで、ロボットの導入が新たなデータを生み、そのデータがAIモデルを高度化し、さらにロボットの性能向上につながる仕組みが構築されるだろう。ugoは、「ロボット・データ・モデル」を一体で提供し、フィジカルAIを研究開発から実運用、ひいては社会実装へとつなぐ基盤の確立を目指し、日本の製造業が直面する課題解決と未来の工場実現に向けた変革を支援していく。
関連リンク
-
フィジカルAI時代に向けた国産セミヒューマノイド「ugo Nova」を発表: https://ugo.plus/information/2026/09/16/ugo-nova/
-
ugo、双腕セミヒューマノイド向けVTLAモデル開発が経済産業省・NEDOが推進する国家プロジェクトGENIACに採択: https://ugo.plus/information/2026/09/09/geniac/
-
ugoとMelt Interface Technologiesが業務提携、ヒューマノイド向けデータ収集デバイスを共同開発: https://ugo.plus/information/2026/09/09/melt-interface-technologies/
-
ugo株式会社: https://ugo.plus/
-
ugo Novaの詳細: https://ugo.plus/ai/ugo-nova/
編集:ファクトリージャーナル編集部






