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世界シェアNo.1製品を安定供給!生産性1.5倍・持続可能なスマートファクトリー

デクセリアルズは、世界シェアNo.1を誇る異方性導電膜(ACF)の生産拠点として、鹿沼事業所に第2工場新棟を竣工。生産能力の約1.5倍拡大に加え、スマートファクトリー化とBCP対策を徹底することで、安定供給と生産性向上、そして持続可能なものづくりを両立する。

世界シェアNo.1製品を支える生産基盤の課題

デクセリアルズが手掛ける異方性導電膜(ACF)は、スマートフォンや自動車のディスプレイ向けで世界シェアNo.1を獲得している。

ディスプレイの高精細化や実装の高密度化が進む中、ACFに求められる技術的ニーズは一層高まり、車載ディスプレイや新たな接続領域への展開により市場拡大が見込まれている。

しかし、技術が高度化するにつれて、品質と安定供給の両立は、企業の競争力だけでなく、グローバル市場における重要な責務となる。将来の需要拡大や事業環境の変化に柔軟に対応できる生産体制の構築は、持続的成長を目指す上で避けて通れない経営課題であった。

「サステナブル」「スマートファクトリー」「ヘルス&ウェルビーイング」で課題を解決

デクセリアルズは、顧客への安定供給を支える生産基盤の強化を目的に、2023年2月に第2工場の拡張用地を取得し、2024年9月より新棟の建設を進めてきた。

完成した新棟では、生産キャパシティの拡大に加え、事業継続性、生産効率の向上に取り組むことで、今後の市場成長や技術進化への対応力を高める。新棟のコンセプトは、「サステナブル」「スマートファクトリー」「ヘルス&ウェルビーイング」の3つに集約される。

1. サステナブル:強靭な生産基盤とGXへの貢献

新棟は、地震・浸水・雷などの自然災害リスクへの対策を徹底している。

コージェネレーションシステムの導入により、停電発生時にも電力供給を継続できる体制を整備し、事業継続性(BCP)とサステナビリティを両立する。耐震性能の強化、高床設計、側雷保護設備の採用により、強靭な生産基盤を構築し、サプライチェーンの寸断リスクを低減する。

自家発電設備

2. スマートファクトリー:生産性2倍を目指すDX戦略

スマートファクトリー化に向けて、自動搬送ロボットや自動倉庫などの先進設備を導入した。

これにより、人と機械が協働する次世代の生産体制を構築し、需要変動への柔軟な対応と品質のさらなる安定化を実現する。ACFの生産キャパシティを既存比約1.5倍に拡大するとともに、工程の効率化と品質向上を推進し、一人当たりの生産性を2倍以上へ向上させることを目指す。

これは単なる省人化ではなく、人が付加価値の高い業務に集中できる環境を創出するDX戦略である。

自動倉庫とロボット

3. ヘルス&ウェルビーイング:人材基盤強化で採用競争力を高める

人材不足が社会課題となる中、新棟では多様な人材が健康的かつ快適に働ける環境を実現するため、リフレッシュルームや約700メートルのウォーキングコース、緑地空間を整備した。

これらの取り組みは、従業員エンゲージメント向上や人材定着率向上に加え、人材不足時代における採用競争力の強化につながると考えられる。さらに、太陽光発電設備の導入やEVバスの採用などを通じた環境負荷低減にも取り組み、持続的な企業成長を支える基盤づくりを推進している。

緑豊かなウォーキングコース

異方性導電膜(ACF)とは

異方性導電膜(ACF)は、ノートPCや車載ディスプレイなどに使用されるフィルム状の接合材料である。

接続、導通、絶縁の機能をあわせ持ち、ディスプレイに画面を表示するために必要不可欠な部材であり、高精細化・高性能化を支える重要な役割を担っている。

特に、デクセリアルズ独自の技術で導電粒子を意図した位置に配列した「粒子整列型異方性導電膜(ACF)」は、高密度・微細化が進むディスプレイの接続を支え、スマートフォンのフレキシブルOLEDディスプレイにおいてデファクトスタンダードとなっている。

異方性導電膜(ACF)

新棟が拓く製造業の未来

デクセリアルズ鹿沼事業所第2工場新棟の竣工は、単なる工場拡張に留まらない。生産キャパシティの約1.5倍拡大、一人当たり生産性2倍以上という具体的な数字目標に加え、強靭なBCP対策、環境負荷低減、そして従業員のウェルビーイングを重視した人材基盤強化は、現代の製造業が目指すべき理想の姿を示している。

スマートファクトリー化による生産性向上と人材活用の高度化は、ものづくり競争力を高め、持続可能な社会の実現に貢献する。デクセリアルズは、パーパス「Empower Evolution. つなごう、テクノロジーの進化を。」のもと、今後も製造業の進化を牽引し、企業価値向上を目指す。

この取り組みは、日本の製造業全体がレジリエンスを高め、未来を切り拓くための重要な一歩となるだろう。

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編集:ファクトリージャーナル編集部

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