注目キーワード

自動化・ロボット

自動フォークリフトで垂直搬送をわずか1ヶ月で自動化!日本トランスシティ

日本トランスシティ株式会社は、株式会社ハクオウロボティクス製の自動フォークリフト「AutoFork」を導入し、垂直搬送工程のDXをわずか1ヶ月で実現した。

垂直搬送における旧来の課題

日本トランスシティ株式会社の物流拠点では、製品完成品の1階仮置き場から2階保管工程への垂直搬送が重要な業務であった。従来、この工程はフォークリフトオペレーターが垂直搬送機の稼働状況を確認しながら手作業で行っていた。

これにより、専任作業者の配置が必須となり、設備の空き状況に応じた待機時間が発生するなど、効率性と作業品質の安定化に課題を抱えていた。経営層は、これらの「現場の痛み」を解消し、より効率的で安定した運用体制を構築するための自動化ソリューションを模索していたのである。

低コスト・短期間導入が決め手となった「AutoFork」

こうした課題に対し、日本トランスシティ株式会社が選択したのは、株式会社ハクオウロボティクス製の自動フォークリフト「AutoFork」Standardモデルであった。

倉庫内で稼働するAutoForkと作業員

「AutoFork」導入の決め手となったのは、ウォーキータイプによる低コストでの導入、小型で既存の現場レイアウトに適合しやすい設計、そして発注から約1ヶ月という短期間での立ち上げ実績であった。特に「小型・低コストで導入できる現実的な自動化」は、DX推進における初期投資とROIを重視する経営層にとって、非常に魅力的な要素であったと言える。

ロジスネクストジャパン株式会社を通じての導入は、ハクオウロボティクスにとっても初の案件であり、その迅速な連携が短期間での立ち上げを可能にした。

この導入では、複数列に配置された製品パレットをAutoForkが取得し、垂直搬送機へ格納する工程を自動化した。搬送方式は、パレット位置を指定した固定位置からの搬送と、パレット一括認識による搬送の2方式を組み合わせることで、現場の変動にも柔軟に対応できる運用を構築している。

さらに、垂直搬送機への積み込み時には、爪先センサーがコンベア上の在荷状態を検出し、必要に応じて手前で待機する高度な制御を実装。これにより、安全かつ確実な自動搬送を実現している。

実際の搬送の様子は、以下の導入事例詳細ページで動画にて確認できる。
AutoForkの導入事例詳細はこちら

導入効果:日次100パレット超の搬送を効率化し、作業負荷を大幅軽減

「AutoFork」の導入により、日本トランスシティ株式会社の物流現場には目覚ましい変化がもたらされた。従来オペレーターが担っていた垂直搬送作業は、「パレットの仮置き」と「AutoForkへの指示」のみで完結する運用へと変化したのだ。

AutoForkがパレットを垂直搬送機に移動

これにより、搬送作業の効率化と作業負荷の軽減が実現し、オペレーターはより付加価値の高い業務に集中できるようになった。日次100〜150パレット規模の搬送業務において、継続的な搬送効率向上が見込まれており、これは人手不足が叫ばれる物流現場において、持続可能なオペレーションを確立するための重要な一歩となる。

「モノを運ぶ」のない世界へ:未来を見据えたDX推進

日本トランスシティ株式会社は、今回の成功を足がかりに、今後「AutoFork」のプレイバック機能を活用した横搬送の自動化を進めることで、さらなる搬送効率の向上を図る予定である。段階的に適用範囲を拡張し、現場全体の搬送最適化を推進していくことで、物流DXのモデルケースとなるだろう。

AutoFork製品画像

ハクオウロボティクスが掲げるミッションは「『モノを運ぶ』のない世界へ」。同社は、独自開発の自動運転ソフトウェアと物体認識技術を組み合わせた「AutoFork」を通じて、物流の完全自動化を目指している。

倉庫内搬送・工場内工程間搬送に対応した小型自動フォークリフトは、複数パレット一括自動認識や物流機器との連携、最短納入当日から自動搬送可能な簡易セットアップなど、現場の実用性と使いやすさを両立している。

詳細な製品情報はこちらから確認できる。
自動フォークリフト「AutoFork」製品ページ

今回の日本トランスシティ株式会社における導入事例は、人手不足や効率化の課題に直面する多くの製造業企業にとって、具体的なDX推進の「答え」となるだろう。ロボティクスの力が、日本の製造業が直面する課題を解決し、新たな競争力を生み出す未来を拓く鍵を握っているのは間違いない。

株式会社ハクオウロボティクスに関する情報は、下記URLで確認できる。
株式会社ハクオウロボティクス

編集:ファクトリージャーナル編集部

アクセスランキング

  1. 【スマートファクトリーJapan リポート】火力発電所で培った技術で異常兆候を事前に把握
  2. 無人搬送フォークリフトで物流改革 MSDとリードテックが協業
  3. ロボコンが拓く製造業の未来と若手エンジニア育成戦略
  4. 富士経済が市場予測発表 パワー半導体市場が2035年に2.4倍へ拡大
  5. 人手不足倒産過去最多更新!製造業が今こそ取り組むべき「攻め」のDX戦略
  6. 作業者に“追従”するロボ、運搬の常識が変わる
  7. 【中小製造業工場自動化の現状と課題】東京の町工場ロボット導入の現場リポート
  8. 製造装置・工作機械の世界市場 2028年には1.5倍以上と予測
  9. IT導入補助金で約9億5000万円分の不正受給 会計検査院が調査
  10. ロボットシステムインテグレータ 人材不足の現状と課題とは?

フリーマガジン

「FACTORY JOURNAL」

vol.04|¥0
2024/12/20発行