ロジスティード×ゼネテックが物流DXを加速!3Dシミュレーションで倉庫運営を見える化
2025/06/24

物流DXが求められる今、倉庫運営の最適化が加速。ゼネテックの3Dシミュレーション「FlexSim」とロジスティードの実務ノウハウが融合し、現場の課題を“見える化”と“最適化”で支援する。
物流業界が急速な変革を迫られる中、現場起点の改善活動だけでは限界を迎えている。こうした状況において注目すべきは、3Dシミュレーションを活用したデジタルツインによる倉庫運営の最適化である。ゼネテックとロジスティードによる今回の協業は、システムによる現状の可視化と、改善施策の事前検証という一連のプロセスを一気通貫で支援する点に大きな強みがある。物流のボトルネックを見極め、再現可能な運用改善を現場にもたらすこの取り組みは、今後の物流DXの加速に寄与するであろう。
以下、株式会社ゼネテックのプレスリリースより
総合物流企業「ロジスティード」との協業による物流DXの実現支援
株式会社ゼネテック
2025年3月28日 12時10分「FlexSim」を活用し倉庫運営の要件定義・現状再現・改善施策の立案を一気通貫で提供
株式会社ゼネテック(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:上野 憲二、以下 当社)は、当社が提供している3Dシミュレーションソフト「FlexSim」によるデジタル空間上での倉庫モデル構築に加え、総合物流企業のロジスティード株式会社(本社:東京都中央区、以下「ロジスティード」)と協業し、要件定義から現状再現、改善施策の立案までを一気通貫で行うエンジニアリングソリューション(以下、「本ソリューション」)の提供を開始しましたのでお知らせします。
当社は、これまで製造・物流業のお客様に向けて業務効率・生産性の向上に寄与するソリューションの提案実績を重ね、専門的知見とエンジニアリング/コンサルティング力を磨いてまいりました。
今回、ロジスティードとの協業を通じて、「FlexSim」によるモデル構築の前後プロセスへと対応幅を拡充することで、今後も物流DXの実現をより強力に支援してまいります。
「FlexSim」の3Dシミュレーション画面協業の背景 – 物流倉庫を取り巻く環境とDX化の課題
2024年4月以降、労務管理の厳格化を目指して順次施行が開始された「働き方改革関連法」により、かねて配送ニーズの逼迫という課題を抱えていた日本の物流業界は、一層の業務変革を迫られています。具体的には、①労働者や環境に対する負荷の抑制(ドライバーの荷待ち時間削減、トラック積載率の向上)、②デジタルツールを活用したタスク差配による需要・リソース変動への対応、③ロボットや自動倉庫などを取り入れたオペレーションの構築といった課題が挙げられます。
政府も物流産業のビジネスモデルをデジタル技術によって革新させ持続可能なものとするための「物流DX」の推進を掲げ、物流事業者におけるデジタル化の取り組みを支援していますが、物流の現場で自動化・機械化のために導入されている設備機械の数や組み合わせは複雑多岐にわたることから、従来の、現場作業者の勘と経験に頼ったレイアウト設計・計画では運用が難しく、物流倉庫業務の全体最適化が急務となっています。
しかしながら、全体最適化の実現には多額の費用とリソースが必要であり、改善効果の把握にも課題があります。この課題に対し当社は3Dシミュレーション「FlexSim」を活用することで、より手軽に全体最適化を支援しています。
ロジスティードのコンサルティングサービスで「FlexSim」が活躍
本ソリューションでは、倉庫のレイアウト、物量、生産性などの統計情報を基に、設備や人の動きをデジタル空間に再現可能な「FlexSim」を用いてオペレーションのボトルネックを可視化し、リスクのないデジタル空間上で実行した改善施策の効果を定量的に測定できます。ロジスティードは、シミュレーションを行うための要件定義からデジタル空間上での現状再現、改善施策の立案までを一気通貫のサービスとして提供し、お客様の最適な倉庫運営の設計と改善活動を支援します。
「FlexSim」の3Dシミュレーション画面「FlexSim」について
物流・生産・流動の最適化検証を行う「FlexSim」は米国で開発され、世界81カ国で約60,000ライセンスの導入実績を誇る3Dシミュレーションソフトです。工場や物流倉庫などのシミュレーションモデルを、超軽量な3Dグラフィックを用いて作成し、「人・モノ・時間」の動きを検証。機械や作業員の稼働率、作業負荷、作業時間などの統計情報と連携させてデジタルツインを構築し、現場の課題を検出した上で最適解を導き出し、コスト削減や省人化への対応といった課題の解決に貢献するベストソリューションです。
【特徴】
・リアルに再現:部分最適・全体最適を実現する分析機能が充実
・簡単操作:ドラッグ&ドロップでレイアウトを簡単に構築
・結果がひと目でわかるインターフェース【活用シーン】
・倉庫や工場のレイアウト設計
・人員配置の最適化
・設備や機材の投資判断
・在庫最適化
・廃棄物、CO2排出量の削減
・エネルギー消費量の削減
・物流拠点配置や配送ルートの最適化製品サイトはこちら
https://simulation.genetec.co.jp/ロジスティード株式会社様のコメント
ロジスティード株式会社 DXソリューション開発本部 本部長 櫻田 崇治 様
ロジスティードでは、2023年からゼネテック様が提供する「FlexSim」を活用して自社3PL事業の強化を図っております。その活動の中で、同社が持つ技術力とサポート品質の高さを実感し、厚い信頼を寄せてまいりました。今回、新たに当社の倉庫運営3Dシミュレーションサービスに対してゼネテック様からさらなるご支援を賜ることとなり、大変心強く感じております。これにより、倉庫オペレーションの強化、エンドユーザーへのより高品質なサービスの提供、そして顧客満足度の大幅な向上を実現できるものと確信しています。同社のサポートを倉庫運営3Dシミュレーションサービスの強化に活かし、ロジスティードは今後も物流倉庫DXの推進に努めてまいります。ロジスティード株式会社 概要
創 業 :1950年(昭和25年)2月
資 本 金 :1億円
代 表 者 :代表取締役 会長兼社長執行役員(CEO)中谷 康夫
本社所在地:〒104-8350 東京都中央区京橋二丁目9番2号 ロジスティードビル
概 要 :
ロジスティードグループは、3PL、重量機工、フォワーディングをコアに、グローバルに展開する総合物流企業です。中期経営計画「LOGISTEED2024」において、「スマートロジスティクスの進化」を重点施策のひとつとして掲げています。システムと機械が連動した自動化・省力化、DXによる労働環境の向上を進め、より倉庫事業を強靭化し、お客様に価値を提供していきます。ゼネテックについて
社 名 :株式会社ゼネテック
設 立 :1985年7月1日
代 表 者 :代表取締役社長 上野 憲二
本社所在地:〒163-1325東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー25F
事業内容 :
・ソフトウェアとハードウェアの融合によるシステムを提供するシステムソリューション事業
・3D-CAD/CAMシステム「Mastercam」や3Dシミュレーションソフト「FlexSim」、製品ライフサイクル管理ソフト「Windchill®」を活用し、ものづくりの現場における効率化、生産性向上、全体最適化に貢献するエンジニアリングソリューション事業
・災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」をはじめ、位置情報を活用して安心・安全を提供するGPS事業
URL:https://www.genetec.co.jp/【本件およびFlexSimに関するお問い合わせ先】
株式会社ゼネテック
DES本部 DX事業部
Email: es-contact@genetec.co.jp【報道関係お問い合わせ先】
株式会社ゼネテック マーケティング戦略室
Email: PR@genetec.co.jp※記載されている会社名・製品名は各社の登録商標、あるいは商標です。
デジタルシミュレーションが変える物流現場
労働力不足や業務負荷の軽減、そして持続可能なオペレーションの実現。これら物流現場の喫緊の課題に対し、「FlexSim」によるシミュレーションとロジスティードの実務ノウハウを融合させた本ソリューションは、コストを抑えつつ精度高く効果検証を行える点で、企業の競争力強化に直結する手段といえる。編集部としても、今後こうした“見える化”と“最適化”を可能にする技術が、業界のスタンダードになると確信している。今後の展開にも注目していきたい。