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RFID x フォークリフトで製造・物流現場の在庫管理を自動化する新サービスが提供開始

RFIDタグが貼られた在庫・物品のロケーションを高精度に検知できる在庫管理システムをフォークリフトと連携し、庫内の作業時に在庫を読み取ることができる在庫管理自動化サービスが提供開始した。

RFIDで在庫の位置を特定し
デジタルマップに表示

鋳造後の製品は、加工工程へ投入されるまでパレットに載せられて複数の倉庫で一時保管される。これらは製品種別ごとに置かれるが、個体のロケーション管理が難しく、しばしば製造現場では対象製品の全てから探すため時間が掛かるという課題がある。また、在庫の過不足による生産遅延なども問題視されている。

RFルーカス株式会社(以下、RFルーカス)は、RFIDタグが貼られた在庫・物品のロケーションを高精度に検知できる在庫管理システム「Locus Mapping」を、フォークリフトに連携させた、在庫管理自動化サービス「Locus Fork」の提供を開始した。RFルーカスは、電波でデータを読み書きする自動認識技術「RFID」と先進技術を掛け合わせてモノの所在と移動を可視化する社会の実現を目指し、2015年に創業したロケーションテックのスタートアップ企業だ。

「Locus Mapping」は、ハンディリーダーでの読み取りだけではなく、自動搬送ロボットにリーダーとアンテナを設置することで、RFIDタグが貼られた在庫を無人で読み取り、在庫の位置を特定してマップに表示できるのが特徴。これをフォークリフトと連携させた「Locus Fork」は、自動搬送ロボットと同様に庫内の作業時に在庫を読み取ることができる。読み取り収集したデータは、RFルーカスの電波位置特定アルゴリズムで解析され、リアルロケーションを反映した棚卸結果がマップ上に反映される。

在庫管理の業務負担や
在庫の過不足を解消

「Locus Fork」の特徴を以下にまとめた。

(1)入出庫・棚卸・ロケーション登録
・フォークリフトで作業・巡回しながら在庫・物品を読み取り、入出庫・棚卸・ロケーション登録などの作業結果をシステムに反映可能。
・ネステナー、棚、床などにもRFIDタグを貼り付け、在庫・物品と合わせて読み取り、位置特定アルゴリズムで解析することで、各々の在庫・物品を最も近いRFIDタグに紐づけたロケーション登録が可能。

(2)デジタルマップ表示
・ロケーション登録された在庫・物品の所在や、フォークリフトの現在位置が、デジタルマップにハイライト表示されるため、視覚的な把握が容易。
・棚移動、サイズ変更、回転、削除、棚番号変更も簡単。

「Locus Fork」が解決する在庫管理の課題(出典:RFルーカス株式会社)

これらの特徴を持つ「Locus Fork」は、棚卸・入出庫など在庫管理の業務負担、モノ探しに費やす多大な時間、在庫の過不足による生産遅延やコストアップといった在庫管理の課題解決に役立つ。

RFルーカスは、今後の「Locus Fork」の開発方針として、製品の所在と移動をリアルタイムに管理しながら保管された場所や期間、運ばれた経路を可視化することにより、トレーサビリティを強化し、更には、不良品流出の防止に役立てるべく、不良品など指定した対象物を運ぶときには警告を発するなども検討していると発表している。

DATA

RFID x フォークリフトで製造・物流現場の在庫管理を自動化する「Locus Fork」をリリース


取材・文/ファクトリージャーナル編集部

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