【Factory Innovation Weekリポート③】現場課題や困りごとを解決するソリューション
2024/04/10
Factory Innovation Weekには、工場のDX,GXソリューション、ロボット、カーボンニュートラル実現に向けた1650社の新製品・新技術が出展した。8回目となる今回の展示会には、3日間で77,744名が来場した。第3回目は、現場課題や困りごとを解決するソリューションをピックアップした。
株式会社Thinker
ロボットハンド用近接覚センサー
「近接覚」とは、視覚にも触覚にも頼らずにモノの存在をとらえる人間にはない認知方法。対象物との距離と姿勢を同時に計測する独自のセンシング技術により、これまでロボットが苦手としていた対象物(透明体・鏡面体・柔らかいもの・不定形なもの等)の把持にも簡単なティーチングで対応できるようになる。また、近接覚センサーとフローティング機構を組み合わせたロボットハンドはカメラ無しでの「ばら積みピッキング」(ランダムな状態で積まれているモノをピッキングする作業)を可能にする。
ロボットハンドに取り付ければ、対象物の姿勢に合わせてロボットハンドを適切な位置に動かして的確に把持。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待も寄せられている。
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株式会社アーク
製品開発をワンストップで支援
1948年の創業以来、商品企画やデザイン、製品設計、解析エンジニアリング、試作、金型から小ロット成形品の生産までをすべてワンストップでの製品開発の支援が可能。
新規事業開発から自社仕様の完全カスタムロボット、開発途中で頓挫してしまったプロジェクト、リソース不足など製品開発の困りごとに対して、高品質を保ちながらも短納期や低コストに貢献できる「パッケージソリューション」の開発支援および受託サービスを行う。
デザイン・3Dモデリングから、設計・解析、試作、少量生産まで、様々な業界で開発を支援。すべての工程を見渡しながらマネジメントできるノウハウを持ち、欧州・北米・アジアに海外拠点を持ち、先進的な開発手法を含めて高品質を保ちながら、短納期や低コストにも貢献する。
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取材・文/脇谷美佳子