酷暑のコンテナは過去に。AI荷降ろし革命の全貌
2025/08/26

夏の酷暑、天井まで積まれた重荷、そして常に付きまとう人手不足という名の悪夢。物流の入り口である「コンテナ荷降ろし」の現場から、そんな悲鳴が聞こえなくなるときが来たのかもしれない。サンワサプライ(上海)有限公司、SGシステム株式会社、XYZRobotics株式会社。三社が仕掛けた一手は、単なるロボット導入ではない。それは、現場の常識を覆す、新たな協業のカタチである。
酷暑と重労働、難攻不落の現場に挑む
コンテナからの荷降ろし。この言葉に、心地良い響きを感じる現場担当者は皆無だろう。夏場には極めて高温となる密閉空間で、多種多様なサイズと重量のカートンを手作業で運び出す。それは、熟練の作業者にとっても過酷な労働環境だ。 まさに、自動化が最も望まれながら、その実現が最も困難とされてきた聖域である。なぜなら、輸送効率を最大化するために、コンテナ内はまるでパズルのように、大きさも重さも違う荷物で満たされているからだ。
この難攻不落の砦に、風穴を開けたのがXYZ Roboticsが開発したAI搭載の荷降ろしロボット「RockyOne」だ。 AMR(全方位移動架台)の上に、産業用ロボットアーム、3Dカメラモジュール、そして巧みな独立制御吸着ハンドを搭載。 なんと最大30kgの重量物まで対応し、コンテナの隅々まで自ら移動して荷物をさばいていく。 まるで力と知能を兼ね備えたアスリートのようだ。その姿に、次世代の工場の息吹を確かに感じることができる。
<参考>「RockyOne」画像
ロボット単体にあらず。協業が生んだブレークスルー
しかし、「RockyOne」がいかに高性能でも、ロボット単体でこの難問が解けたわけではない。今回の導入が画期的なのは、その裏にある「三位一体」のソリューションだ。主役は、サンワサプライ(上海)、SGシステム、そしてXYZ Roboticsの三社である。
まずSGシステムが荷姿や積載状態を分析し、XYZ Roboticsがシミュレーションで事前検証。そして特筆すべきは、自動化が難しいコンテナに対し、荷主のサンワサプライ(上海)が荷物の積み方、つまり運用そのものを見直したことだ。ハードの導入に合わせ、ソフトを進化させる。
この見事な連携プレーが生み出した成果は、実に雄弁だ。実証実験では、重い荷物の処理性能で人手の1.5倍を達成。コンテナ内の作業員はゼロになった。さらに2025年4月の本導入では、処理性能は大型荷物で320PPH、中型荷物で470PPHへと向上し,すでに実運用が開始されている。
この成功は単発で終わらない。三社は2025年2月に協業で合意。それぞれの強みを持ち寄り、この革新を全国の物流現場へと届けていく。これは、日本の物流が抱える構造的な課題に対する、壮大な挑戦の始まりなのである。
最強のチームが、物流の明日を創る。
◼︎製品情報
製品名: RockyOne
開発元: XYZ Robotics株式会社
主な機能: コンテナ内に積まれたさまざまなサイズのカートンを自動で荷降ろし
対応カートン: 1辺150~800mm、最大重量30kg
対応コンテナ: 20ft/40ft/45ft(標準/HC)
処理能力(Max.): 300~800PPH(1時間あたりの処理個数)
本導入後実績: 大型荷物320PPH、中型荷物470PPH
情報元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005484.000011495.html
※本記事は、公式情報をもとにAIアシスタントが作成した原稿を、編集部が責任をもって編集・校正し、掲載企業による事実確認を経て公開しています。
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