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サブスク型でロボットが導入可能!物流事業者向け新サービス「LexxSubCare」

物流現場の人手不足や省人化ニーズの高まりを背景に、LexxPlussと三菱HCキャピタルがサブスク型ロボットサービス「LexxSubCare(レックスサブケア)」の提供を開始した。初期費用を抑え、運用支援までを一体化した新サービスとして関心が高まっている。

物流業界では、労働力不足や高齢化に伴う人手確保の困難さ、作業環境の厳しさといった課題が深刻化している。こうした現場の課題に対し、自動搬送ロボットを活用した省人化や効率化の取り組みが進んでいるものの、導入コストや運用ノウハウの不足といった障壁も根強い。今回、自動搬送ロボットの開発を手掛ける株式会社LexxPlussと三菱HCキャピタルは、物流事業者向けのサブスクリプション型ロボットサービス「LexxSubCare」の提供を開始した。初期投資の抑制と、運用支援をパッケージ化した新サービスの全容に注目したい。

次世代搬送システムの株式会社LexxPluss、三菱HCキャピタル株式会社と物流事業者向けサブスク型ロボットサービスLexxSubCareの提供開始

株式会社LexxPluss
2025年3月26日 10時00分

物流拠点における搬送作業の自動化・効率化に貢献

自動搬送ロボットなどの開発を手掛ける株式会社LexxPluss(代表取締役:阿蘓 将也/以下、LexxPluss)と三菱HCキャピタル株式会社(代表取締役 社長執行役員:久井 大樹/以下、三菱HCキャピタル)は、本日、物流事業者向けのサブスクリプション型のロボットサービス「LexxSubCare」の提供を開始しました。今後、両社は、「LexxSubCare」の提供を通じて、物流拠点における搬送作業の自動化・効率化に貢献します。

1. LexxSubCare開始の背景

物流拠点では、人材の高齢化に加えて、物流倉庫内の重量物の搬送や長い工程の移動など労働環境の厳しさから労働力不足が深刻化しています。企業は、ロボット活用による従来のアナログ業務の自動化、業務の省人・省力化を推進していますが、導入コストの高さに加え、自動化の経験が十分ではないことから現状分析を通じた課題の抽出やロボットを活用した業務設計などに時間を要することなどがロボット導入の課題となっています。

事業者様からもロボット導入の課題として、限られた設備予算では初期導入コストが高すぎる、ロボット導入後の最適な運用方法が分からない、省人化効果は導入してみないと分からない、との声が多くあげられています。

そのようななか、両社は、2024年に資本業務提携契約を締結し(*1)、企業が容易にロボットを導入できるロボットサービスの開発・提供に向けて協働を進めてきました。そして今般、その成果の第一弾として、物流事業者向けに「LexxSubCare」を開発、提供開始しました。

2. LexxSubCareについて

「LexxSubCare」は、LexxPlussの物流倉庫の自動化の取り組み実績をベースに、ロボットの導入台数を最小2台とし、搬送経路の設定を含む倉庫内のレイアウト設計や周辺機器の構成を標準的な内容とすることで、お客さまのよりスムーズなロボット導入を支援します。また導入後は、倉庫内に設置するサーバーを通じて稼働実績などの各種データを提供し、導入効果の「見える化」を行うことで、自動化の最適化を図ります。またサブスク形式によるサービスのため、導入時のロボットフレンドリー(*2)なレイアウト設計やロボット本体およびソフトウェアの保守・メンテナンスなどの費用を一本化することで、お客さまは初期コストの抑制および費用の平準化が可能です。

なお、「LexxSubCare」の対象となるシステムは、500kgまでの重量物を搬送可能な自律走行搬送ロボット(AMR *3)「Lexx500」、お客さまが使用中の6輪台車やかご台車に「Lexx500」を自動連結する「LexxTug」および運行管理システムソフトウェア「LexxFleet」となっております。

今後、2社は、「LexxSubCare」の提供を通じて、物流事業者のロボット導入、自動化を支援するとともに、お客さまの要望・ニーズをもとにサービスソリューションの高度化を図ります。

LexxSubCare 紹介ページ:https://lexxpluss.com

*1 2024年9月12日付 三菱HCキャピタル・LexxPluss ニュースリリース「三菱HCキャピタルとLexxPluss が資本業務提携契約を締結」
https://www.mitsubishi-hc-capital.com
*2 ロボットを導入しやすい環境
*3 Autonomous Mobile Robot

■ 三菱HCキャピタルグループについて
三菱HCキャピタルグループは、“未踏の未来へ、ともに挑むイノベーター”を「10年後のありたい姿」に掲げ、その実現に向けて、祖業のリースはもとより、有形無形のアセットの潜在価値を最大限に活用したサービスや事業経営などに取り組んでいます。「カスタマーソリューション」「海外地域」「環境エネルギー」「航空」「ロジスティクス」「不動産」「モビリティ」の7つのセグメントのもと、連結総資産は約11兆円、連結従業員は約8,400人を擁し、世界20カ国以上で事業を展開しています(2024年3月末時点)。

わたしたちは、絶えず変化する社会や事業環境の変化を先取りし、お客さま・パートナーとともに新たな社会価値を創出することで、社会的課題の解決、ひいては持続可能で豊かな未来の実現に貢献していきます。

詳しくは、三菱HCキャピタルのウェブサイトをご覧ください。
https://www.mitsubishi-hc-capital.com

■ LexxPluss について
LexxPluss は、「自律的産業インフラへの進化を加速させる」をミッションに、日本のインフラを支える物流業・製造業の課題解決を目指すスタートアップです。現在は、自動搬送ロボット「Lexx500」やロボット統合制御システム「LexxFleet」をはじめ、次世代の産業インフラとなるロボティクス・オートメーション製品を開発・製造・販売しています。

企業サイト : https://www.lexxpluss.com
SNS    : https://x.com/LexxPluss
LinkedIn : https://www.linkedin.com

■ 本件に関するお問い合わせ先
三菱HCキャピタル株式会社
コーポレートコミュニケーション部
〒100-6525 東京都千代田区丸の内一丁目5番1号
TEL 03-6865-3002 (直通)

株式会社 LexxPluss
〒210-0007 神奈川県川崎市川崎区駅前本町12番1 川崎駅前タワー・リバーク 18階
メールアドレス pr@lexxpluss.com

引用:https://prtimes.jp

物流現場の省人化と効率化を後押し

物流現場の省人化や業務効率化を実現する上で、「LexxSubCare」はロボット導入のハードルを大きく引き下げる有効な手段となるだろう。さらには、物流業界のみならず、製造業や流通業など幅広い業種への活用拡大も期待される。こうした自動化・DXの取り組みが加速する中、引き続き本メディアでは、物流・製造業界の最新技術や導入事例を通じて、現場の課題解決に寄与する情報発信を行っていく。

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