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【Japan Robot Weekリポート②】タッチパネルが付いた業界初の電動グリッパー

2024年9月18日(水)~20日(金)、近年の広範なロボットニーズに対応する展示会「Japan Robot Week 2024」が、東京ビッグサイトで開かれた。展示されたソリューションのなかから、タッチパネルが付いた業界初の電動グリッパーを開発した企業を紹介する。

革新的な技術を持つスタートアップや
アカデミアのゾーンを新設

Japan Robot Weekは、世界最大級のロボットトレードショー「国際ロボット展」の翌年に開催するロボット専門展示会として、隔年で開催し、今年で第7回目を迎える。産業用やサービスロボット分野はもちろん、協働ロボット、システムインテグレータを中核に、近年の広範なロボットニーズに対応する展示会として、より活発な商談・技術交流ができる場に成長を続けている。

Japan Robot Week2024には、176 社・団体が309のブースを出展した。 9月18日(水)からの3日間に、43,271人が来場している。自動化・省人化需要を背景に進む急速なロボット普及やAI活用の活発化、農業、物流、介護など人手不足が顕著な分野での導入ニーズ・課題対応の糸口となるように、今回の開催では、革新的な技術を持つスタートアップやアカデミアのゾーンを新設した。さらに、展示会としては稀有な試みとして、会場内共有部でのデモエリアも設置している。「人とロボットが共生する社会へ」をテーマに、経済産業省の推進する「ロボットフレンドリーな環境構築」も意識し、業界内外の期待に応えられるイノベーション創出の場として、より社会実装を目指した展示会を目指している。

タッチパネルが付いた
業界初の電動グリッパー

ARMA

ARMAの展示ブース

岐阜県各務原市のオートメーション企業「ARMA」は、ロボットエンドエフェクターの設計製造を行っている。主力製品の「コラボレーティブグリッパ―」は3Dプリントで、ワークと目的に最適化されたグリッパ―を提案し、現場に新しい協働アプリケーションを提供する。

昨年11月には、協働ロボット用UI付き電動グリッパーを開発し、本格販売を開始した。UIとして機能するタッチパネルを電動グリッパーに搭載しているのが特徴で、同社によると、タッチパネルが付いた電動グリッパーは業界初だという。今後も、ロボットエンドエフェクタの開発製造、協働ロボットを使用したシステムの提案、自動化省力化につながる新たなソリューションの開発に取り組む考えだ。

DATA

ARMA株式会社


取材・文/ 高橋健一

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